「一年分の経験そして反省 」2004/05/21

昨年の5月から自分でやりだしてからいろいろあった。
もちろん成功と失敗があるのだけれど、やっぱり気になり心に残っているのは失敗したこと。

困った事や分からない事、相談事などがあると先輩に相談する事が多い。
先輩から言わせると考えかたの違いだから、そんなのは失敗と言わないよと慰めてくれたりするし、自分でもその辺は分かっているつもりなんだけど、やっぱり気になる。

あるお客さんに予約をもらい、当日料理を出していました。
「あずまそ」では予約の時は、料理を出し始めてから、最後のデザートを出し終えるまでに2時間くらいの場合が多いです。
早い時は1時間ちょっと、ゆっくりな時は3時間以上の時もあります。
なぜこんなに差があるのかと言えば、食べるのが早い時とゆっくりな時があるから、それによって料理の出すペースをかえているからなのです。

で、今年になって料理が出るのが遅いって、言われたときがある。
その時は出し終えるのに、1時間45分位かかった。
いつもより料理の品数が多かったから、僕としてはものすごい遅いとは思っていなかった。
でも、お客さんから言わせれば遅いのだから、それは僕の責任であり、失敗と言うしかない。
で、夜反省していたら、そのお客さんは料理を食べるスピードは 普通くらいで食べていたらしい。ただ一緒に来ていた小さい子供が飽きてしまって、帰りたくなり料理がでるのが遅いと言われた事が分かった。

僕としては料理の内容はもちろんの事、順番や間の取り方まで気にして出しています。
でも、子供の事までは考えられませんでした。
今回の事でそこまで計算に入れなくてはいけないと、思い知らされました。

ようやく一年分の経験を得る事ができ、今回の事でいい勉強をさせてもらえたので今の気持ちを忘れないでいきたいです。